ルールは守るものか、破るものか、作るものか

結論から言ってしまうとルールは作ってなんぼ、ということになる。それはとりあえずおいといてそれぞれのメリット・デメリットを考えてみる。なおここで想定しているルールとは、電車内では大声でしゃべらない、喋りかけられたら答える、という程度のものも含める。



・ルールを守る立場

 多数派。絶望的に頭が悪い人間以外なら誰でも取れる立場。ルールを守ることで得られるメリットは、信頼感、安心感、道徳的正当性など。周りに合わせればよいので想像力や創造力を必要としない。デメリットとしては、集団としての利益は大きいかもしれないが、個人には利益はそれほど還元されないこと。

ルールを作る立場からすると家畜、ルールを破る立場からすると小市民。


・ルールを破る立場
少数派。絶望的に頭が悪いとこの立場しか取れない。しかしルールを守る立場も取れるのに戦略的にこの立場を取るためには、ある程度の頭のよさと覚悟が必要。ルールを破ることで得られるメリットは個人的な利益。身近な例では信号無視で時間節約など。デメリットは常に批判にさらされたり罰則を受ける可能性があること。

ルールを作る立場からするとちょっとやっかいな奴ら、ルールを守る立場からするとアウトサイダー


・ルールを作る立場
 少数派というか守る立場と破る立場の上位の存在。頭がよくないと取れない立場。メリットは自分の好きなようになんとでもできること。世界創造の喜び。デメリットなんてあるのだろうか、強いてあげるなら孤独感とか?

ルールを守る立場や破る立場からは不可視化されていることが多い。無敵。



というわけでやっぱりルールは作ってなんぼ、ということになります。随所で「頭のよさ」が出てきますがそれは、ルール自体を可視化したり、ルールができた背景を理解したり、ルールの強さを評価したり、ルールを作れる間隙を発見したり、とかそういうことに必要な能力をまとめて言っているだけです。



普段からルールを作る立場に回りたいなーと考えています。そのためには正確な現状分析能力が必要条件だーと思って磨いてきたけど、やっぱりそれだけじゃ弱いですね。現状を分析した後に参加者にうまく干渉できて初めてルールができるわけで。参加者にうまく干渉するためにはやっぱ「カリスマ性」だとは思うけれど、それを磨けるような気配は全くしません。せめて戦略的にルールを破っていきたいものです。