「ククッ・・大人は質問に答えたりしない・・!」 by 利根川

というのが基本ですが、最近ぶっちゃけ祭りの大人に出会った。

講義中に脱線しては、「今回の教授選で誰々が勝ったのは、彼と彼があの報復のために結託して・・」「準教授クラスでも年収は1000万超えないけど、あの人はなぜか豪邸建ててる。その理由はこういうとこと癒着して・・」「都心のビルで開業している先生たちの儲けるテクニックは・・・」などなどなど。非常に勉強になった。

医学部の上のほうでは、どういう選択肢があってどういう身の振り方がベストなのかなんて、学生の自分では知りようもない。「北見赤十字病院の内科医6人全員が退職」というニュースがあったが、医師を派遣していた大学の教授がどういう思惑でそれを決断したのかなんて分からない。そういう裏話を知っている身分の人達はそれを喋ることが基本的に自分の不利益になるだろうから、非常に有難かった。


「知っている立場になると喋ることが不利益という状態」というのは割りと汎用的に成り立つ状態かなーと思った。薬屋と医者の関係しかり。どんな状態なのか考えてみる。

1、システムを構成するメンバーは、システムに参加することで利益を得ている。
2、知っている・知らされているということは、つまりwin-winの関係を築ける程度の権力や素質を持っているということである。構成メンバーであることが多い。
3、やりすぎない限り誰にとってもデメリットはない。

薬屋と医者で話を考えてみる。薬屋はある分野で薬効が2番目に強い薬を持っていて、医者はその分野の薬を買おうとしているところ。2番目の薬は2番目というくらいなので、ある視点からみれば1番目よりも優れている点もある。薬屋はそれを凄く売りたかったので、その医者にアプローチをかける、「講演会をしませんか?」。医者としてはある程度以上ならどの薬でもよいのだが、講演料をゲットしたいので2番目の薬を選ぶ。そんな感じ。

誰にもデメリットはないが、強いていうなら患者が損しているだろうか。でもそもそも1番目と2番目の差が圧倒的ならこんなことはできないからほぼ問題ない。法律には無知だけど「薬買ってくれたら講演会開きますよ?」「講演会開くなら薬買うよ?」なんて絶対言わないし、客観的な証拠なんてないだろうからそんなに違法でもないんだろうし。


こういうことがどれくらいの頻度であってどんな立場にいれば参加できるのかとか分からないことだらけだけど、出来る立場になったらちょっと参加してみたいなー面白そう。


関係ないけどカイジは大好きです。